ライン滝とシャフハウゼン

 ヨーロッパに渡って翌年の早春、シュバルツバルトを通って、初めて車でスイスに入国した。天気が悪く季節のせいもあって寒いスイスだった。

 ライン滝はライン河唯一の滝である。オーベラルプ峠の麓からここまで滝はなく、ここから北海まで滝はない。
 その滝はどんなものかと見に行ったわけである。その頃二年の間に、イグアスとナイアガラを立て続けに見ていたので、滝見物のプロと称していた。

 滝は、まこんなものかという印象だった。ゲーデが絶賛したというが、彼はナイアガラもイグアスの滝も知らなかったのである。

 しかし、付属の小さな公園のトイレの洗面所にはお湯が出てハンドドライヤーがあったのに仰天した。 今でこそ日本でもハンドドライヤーは当たり前であるが(最近は節電とかで止まっていることが多い)、当時は成田空港のトイレにだってなかったのである。


 滝の上から。
 滝の右岸には遊歩道があって、上に出られる。寒い日で誰もいなかった。
 真ん中に取り残された岩にスイスの国旗が立っている。このあと、スイス人の旗好きにはほとほと感心させられることになる。



 イグアス。
 もし、ゲーテがこんなものを見たらなんと言ったか?。
 左;ブラジル滝とその奥の水煙が上がっているダイアブロ。イグアスの中で最も迫力があるところ。水は常にこんな色の泥水だという。
 右;観光ヘリ、ベル206Aから。滝のほぼ全望。左奥がブラジル滝、ダイアブロはほぼ中央、滝は国境を越えてずっと右の方に連なっている。左下の 赤い屋根の建物は、滝見物観光用のカタラタス・ホテル、全木製の重厚な建築物。上にヘリのメインブレードが写っている。


 シャフハウゼン

 ライン滝にくっついた位置にあるかなり大きな町で、凝った出窓が多い町として知られる。

 滝の存在の為にライン河の水運はここで、滝より下と滝より上に切れざるをえないので、荷物の積み替えなど交易で栄えた町で、  町の外れの小高い所に城壁は、課税の為ラインを行き来する船の見張所として築かれたものであろう。


 町の外れにある砦(?)からライン河の上流方面を眺める。すぐ上流に西ヨーロッパ最大の湖であるボーデン湖がある。

 ボーデン湖の上流は大体クール辺りまで、 今でも水運に使われている。
 河川の水運と云うのはトラックや鉄道に比べて時間はかかるけれど、運賃が無茶苦茶安いので、 燃料、砂利や石などの建材、木材など、重量単価が安く、変質せず納期に余裕が持てる荷物の場合、現在でも大いに利用価値がある。

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