サン ガルガノ修道院

サン ガルガノ修道院の廃墟


 トスカーナの郊外にある大規模な修道院の廃墟。
 1722年に屋根が落ちたという随分と年季の入った廃墟である。
 熱狂的ファンがいるロシア人の映画監督タルコフスキーの『ノスタルジア』という映画の舞台になったとかで、ある種の聖地にもなっている。

 廃墟の中心は大きな教会堂で20世紀に入ってからは廃墟なりに修復補修が続けられているとあって、屋根が無く、内部構造と 装飾も無いが、教会建築構造として身廊は勿論、側廊、袖廊のあるローマ十字型教会堂の外壁が完全に残っている。 何か崩れ落ちてくる危険がある、と云う事もない。

 タルコフスキーの映画は知らなくても、ここでは何か「電波」が感じられる。行き交う人も不思議な雰囲気を感じ取っているようである。




 教会堂廃墟全景。
 身廊の縦方向の入り口側、普通の教会なら正面入り口がある方から見ている。脇の奥側に屋根が落ちた袖廊が張り出しているのが判る。
 5月の風景で手前の草原にコクリコの花が咲いている。

 場所が判り難いといわれるが、シエーナから幹線道路で真南に下りそれから西に向かうようにすれば40万分の1の地図でも辿り着ける。
 私はドライブするに地球上で最も楽しいのはトスカーナだと思っている。
 イタリアのスポーツカーを育てた道路のアップダウンと曲がり具合、世界遺産にもなっている長い間人の手が加え続けられた田園風景、宿泊は丘の上の これも世界遺産の古い町々、そこで供されるトスカーナ料理とキャンティ、何をどう取っても魅力的である。 周囲の車の運転マナーもイタリアは怖いという先入観ほど凄くはない。絶対にお勧めの地である。
そしてサン ガルガノで存分に電波を浴びよう。








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