スイス・フランスの旅 スイス編

5月24日(土)

サンモリッツ 二日目の朝


 さすが、サンモリッツ、今日も良い天気。

 本日は、レーティッシュ鉄道ベルリナ線に乗ってサンモリッツ・ティラーノ往復の汽車の旅。

 ティーラーノはイタリアなので、ティラーノで降りるにはEU国/非EU国の国境越えになり、パスポートが必要なはずである。

 適当なところで途中下車してハイキングもしたい。


べルリナ線

8時47分発普通列車ティラーノ行き(ティーラーノ着;11時30分)。

 ベルリナ線は箱根登山鉄道と姉妹線の関係にあるとかで日本語表示があちこちにある。

 材木を積んだ貨車が止まっていた。積んでいるのは当然針葉樹なので良い匂いがする。




箱根登山鉄道に乗る

氷河特急からは見る事が出来ない 『4000m峰』 と 『氷河』。

 ピッツベルリナ(Piz Bernina;4049M;右奥)とモルテラッチ氷河(Vadret da Morteratsch;中央左)。

 かってツェルマット−クール間の列車は、フルカ峠越えで車窓からローヌ氷河が良く見えた為『氷河特急』の名が付いたといわれている。しかし、 フルカ峠をトンネルで抜けている現在、有名な話であるが氷河はツェルマット付近で一瞬見えるだけ、4000m峰は見えない。
しかし、このベルリナ線からは氷河も4000m峰も見える。

 フルカ峠の旧線は現在は観光鉄道になっており、夏だけSLが引く列車が走っている。道路でのフルカ峠越えではローヌ氷河のすぐ脇を通る。

 映画『007 ゴールドフィンガー』に道路でのフルカ峠越えのシーンがある。しかい、フルカ峠のアンデルマット側は雪崩の名所で 道路も被害を受けたり、被害を避けるためだったりの理由で付け替えが頻繁に行われているようで私の記憶の道路と違うような気がする。
 線路のフルカトンネルはこの難所を避ける為のもので観光的には致命的であったが列車の通年運行を可能にし、車を列車に乗せて運ぶ 汽車フェリーで車も通年通行が可能になった。

鏡の様な水面のラーゴ・ビアンコ。ベルニナ線最高地点オスピッツォ・ベルニナ駅(Ospizio Bernina;2235m)。






アルプ・グリュム駅(Alp Grum)と、雲にかすむパリュ氷河(Verdret da Palu)。残念ながら帰りも、雲の合間だった。




つづら折れの真ん中にある小さな駅。

名物360度ループ橋を抜ける、はこちら

ティラーノに到着、ここはイタリアなので駅を出るにはパスポートコントロールを受けなければならない。


 汽車で(右上にSLのイラスト)
EUの国であるイタリアに(左上 EUの星にイタリアのT)
入国した(左下 入るという矢印)
という査証スタンプ


レーティッシュ鉄道ティラーノ駅駅舎とホーム。この左にイタリア国鉄駅がある。


変った踏切があちこちにある。 この二つは列車が川を渡るにあたって、 線路のカーブを緩くするために橋を斜めに渡る。その橋を道路も共用している。


 ばりばりの新車と思われる機関車とその機関車がラックレールなしの粘着運転で攀じ登る最大斜度1000分の70のつづら折れ。

 これは汽車のロッククライミングである。つづら折れを4回繰り返す。一回だけオープンで180度転回するが、後の3回は転回部分だけトンネルになっている。



上の地図でS.Carlo 1093とある付近の教会が俯角を変えて左右の窓に何度も現れる。乗客は空いているのをこれ幸いに右往左往する。

 教会の手前の建物と道路が常識では考えられない衝突コースの関係に見えるが、実際に建物に穴(トンネル?)が開いていてそこを道路が通っている。




 左写真;バスが建物トンネルを通過する。バスの屋根の角からみると上下左右の許容度は10センチくらいである。


 右写真;ベルリナ線のつづら折れのトンネルの一つに乗っている列車の前の方の車両が入っていく。




ラーゴ・ビアンコに戻ってきたらこわいかに、鏡から、白い湖になっていた。


走っている列車からGet、アドリア海と黒海の分水嶺の標識。

 汽車はラーゴ・ビアンコを過ぎてサンモリッツに向かって駆け下る。

ベルリナ峠へのハイキングはこの湖畔のオスピッツォ・ベルニナ駅下車であるが、今日は止めておこう。

モルテラッチ駅(Morteratsch)で途中下車してチュネッタ(Chunetta)展望台へハイキング。

チュネッタ展望台の様子はこちら

ポントレジーナ(Pontresina)の教会廃墟。

 ポントレジーナは、ベルリナ峠と、北にあるアルブラ峠からの街道が交わる辺りの村でサンモリッツとは汽車で一駅であることから シーズンにはホテル代が無茶苦茶高騰するサンモリッツに対してそれほど高くない庶民の滞在適地である。

 この教会廃墟はポントレジーナの村はずれにぽつんと建っていて非常に目に付く。
スコットランドのスカイ島の外れならいざ知らず、こんな大観光地のすぐそばにどうして廃墟になってしまった教会があるのか不思議でもある。



 サンモリッツで泊まったホテル。オフシーズンなので湖に面したバルコニー付きの部屋であったがそんなに高くなかった。

 サン・モリッツの町の湖と反対側の高台に登っていくと、広大な敷地を持つ超高級ホテルや別荘のエリアになる。
 ホテルは全てオフシーズンで休みであったが、その建物の威容と広大な敷地はサンモリッツの高級ホテルのシーズン中の賑わいとそこで要する費用の 想像をするのは容易である。映画『シャレード』の世界である。





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