富士山の東斜面は富士山全周の中で最も山襞が少ない。また強い西風にも当たらないので冬は兎に角真っ白という姿になる。
山襞が少ないというのもこの強い西風のせいで、噴火口から噴き上げられた火山弾や礫が西風に流され、富士山の東斜面に溜まり易かったためである。
斜面も富士山としては最も緩く、下山では有名な砂走りと呼ばれる砂礫の大斜面を駆け下ることになる。
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太郎坊下の米軍の射場付近、赤いポールは実弾射撃場であることを示している。
1990年1月。
毎年8月行われる富士登山駅伝の最大の見せ場は
この斜面にある砂走りの一直線駆け下りと、斜面の真っ只中でのたすきリレーである。制御不能状態で駆け下って来た選手は
タスキを渡すやもんどりうって急斜面を転げ落ちようとする、それを介護の自衛隊員が抱き止め一緒に転がるという修羅場が展開する。
このレース独特のルールで往路と復路の同区間をを同じ選手が担当するが、この区間はその同じ選手が登り45分、下り7分くらいで走る。
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太郎坊下付近 1988年11月。
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富士山スカイラインの二合目付近から。
北側の富士スバルラインは環境破壊の見本とされるが、こちら側はあんまり非難されないのはなぜか?。
確かに道路としては、こっちの方が狭く険しく走りにくいので逆に環境と妥協しているのかもしれない。
自転車で登ってくる人が結構いる。もちろん今日や昨日乗り始めた素人ではないであろう。
下りでは、車はスピードにおいて、そんなプロ級の人が多い自転車に到底かなわない。
標高2450mの高さまで車で行ける場所というのはヨーロッパ・アルプスにもそんなに数多くはない。
しかも富士山は独立峰であるから、天気さえ良ければ遮るものとてない人生観が変る思いがする景色を気軽に楽しめる。
積雪期は閉鎖であるが、閉鎖されていなければ無料である。ただし、駐車場内といえども落石の危険がある。
この写真ではまだ剣が峰に2001年に撤去された気象観測用レーダードームが見える。このレーダーの主な任務は台風の監視だった。
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東名高速道路 足柄サービスエリア 上り線。
御殿場インターのすぐ東京寄りにある足柄サービスエリアは、位置からして、そこから見える富士山は
斜面に襞が少ない「御殿場の富士山」である事は想像がつくが、地図で確認すると、太郎坊や富士学校からの角度の延長線であり、足柄峠に至る
線上にあるので、まさにこれは「正当御殿場の富士山」である。
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