御殿場市営陸上競技場と富士山頂を往復する駅伝。登り・下り各5区間と頂上区間の計11区間、登り区間と下り区間は同じ区間の往復を
同じランナーが走るので、6人でリレーする、レースコースとして標高差世界一というとてつもないレースであるが、
けっして面白半分の際物ではなく、30年の歴史があり、優勝チームには秩父宮杯が授与される権威あるものである。
但し、標高差3199M、距離46.37Kmで、単純な平均斜度約13度、最大斜度35度という、高地急勾配レースであるので、登山区間は、
通常駅伝で言う、登りに強い選手とか下りに強い選手とかいう概念は超越した『根性』が支配する世界となる。
しかし、最近はレベルが上がり、1区、2区の『比較的平らなアスファルト』区間には根性だけではない才能豊かな長距離スピード・ランナーを
配備しないと勝負にならないという。
レースは2005年で30回となるが、当然と言うかなんというか過去15年間自衛隊のチームが連勝・上位席巻しており、そのためか、
2005年から一般の部という『自衛隊以外の部』が設けられ、金栗四三杯争奪という面が加えられた。
これは、一般参加者にもモチベーションが与えられ結構な事であると思えた。所がけしからぬ事にテレビの中継(フジテレビ系;録画中継)ではこの
金栗四三杯争奪がメインになり、先頭を争う自衛隊チームが殆ど写らなくなってしまったのである。
常勝、滝が原自衛隊は第一中継所である国立青年の家の隣に駐屯している部隊で、言わば自分の庭でレースしているようなものである。
滝が原自衛隊は、オーソドックスな駅伝チームも持っており、日本最高峰のレースである、新春の実業団対抗駅伝の常連でもある。