渋谷 2.26事件慰霊像




陸軍衛戍刑務所


 この辺り、現在の感覚では渋谷であるが、かっては代々木と呼ばれたらしい。向かいのNHKは代々木練兵場であった。



 陸軍衛戍刑務所は、現在のCCレモンホール、渋谷税務署(法務局)、渋谷区役所、神南小学校などを含む敷地であった。 衛戍の意味は、仮の施設ではなく、ここに永設されている施設という意味で、帝國陸軍の師団/聯隊は仮の駐屯地ではなく、衛戍地であったし、衛戍病院などというものもある。
 叛乱軍将校らを裁いた軍法会議法廷は、現在のNHKホールあたりにあった。
 昭和11年7月12日、2.26事件の軍法会議で死刑判決を受けた17名中15名が、銃殺刑に処された。刑場はNHK寄りの北西の角で、5条の壕を掘り、 銃殺隊の銃弾のトラップ(安土)はNHK側に設置、処刑される者は壕内でNHKに背を向ける姿勢で膝まづかされた。 銃殺隊の銃は二丁づつが土嚢上に固定、一丁は額、一丁は心臓に照準された。今の渋谷税務署=法務局のある場所で、 駐車場出入り口付近は処刑場の壕の西の端にあたる。処刑時、演習場内隣接地で激しい機関銃の空包射撃が行われた。
 17名中残る2名と、新たに死刑判決を受けた2名の計4名は翌昭和12年8月19日に処刑された。

慰霊観音像


 2.26事件蹶起将校は結果として大元帥陛下に手向かった逆賊と言う事になったので、その死後も盛大に葬儀を行ったり、墓を建てたりする 事などは、はばかれたらしい。
 この観音像は台座の縁起書によると、昭和40年2月26日に、処刑された19名、自殺した2名、当日各地の警備についていて、 襲撃隊と撃ち合って死んだ警察官らの慰霊の為に、有志の浄財によって建立したとある。

 説明は何もないが、写真で煉瓦色にみえる部分はまさに煉瓦で、陸軍刑務所の外塀跡ではないかと思われる。



代々木練兵場跡=現NHKと代々木競技場

 中央通路の左側がNHK東京(JOAK)、NHK側の画面突き当たりがNHKホール。軍法会議法廷はこの付近にあった。




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